2017年09月
2017年09月26日
名渡山遼ライブ、ありがとうございました!
やっぱ彼は尋常じゃないね。
すばらしいアーティストです。
リハーサルの1曲目に「赤いスイートピー」が始まった時には
耳を疑った。「え?」である。
4年前にうちでライブをした時のリハーサルは
爆音で速弾きしまくって、さらに
「もうちょっと音量上げていいですか?」と訊いてきた。
その彼が、いきなりしっとりと弾き始めたので
あっけにとられてしまったのだ。
しかも我々世代の青春の名曲のひとつであり
呉田軽穂を名乗るユーミンの名曲でもある。
遼君のウクレレの音色から聖子ちゃんやユーミンが
ちゃんと聴こえてくるのである。
これには参った。
「円熟するには早過ぎるよ」
すばらしいライブが幕を閉じ、オーディエンス全員を
お見送りしてから機材の撤収がはじまった。
ファン全員への挨拶もぬかりないのだ。
ファンの方々には申し訳ないが、すべての作業を終えてから
彼とふたりきりでの会話の時間を持てた。
ひとことひとことを丁寧にチョイスしながら
慎重になおかつ熱意をもって話す彼を見ていて
『名渡山遼は平成生まれの24歳だけど、武士だな』
そう思ったのである。こんなことは私の人生で初めてである。
武士道精神を声高に語るひとはたくさん見たが
その人柄から武士を感じる人ははじめてだ。
おおいに夢を語ってもらった。
しかしこれは、誰にも教えない。
早晩叶うとは思うが、かなった時に
それは公表することとする。
ただただ、ご縁に感謝するばかりだ。
ありがとう。
2017年09月22日
『Big Yellow Taxi』って曲を知ったのは
ダニエル・ホーのカバーアルバム
『Timeless Treasure』だから、もう10年以上前だ。
歌詞に出てくるピンクのホテルはみなさまご存じの場所。
コロニアルスタイルのあそこだ。
Big Yellow Taxiってのはブルドーザーを暗に意味すると
かつて聞いた覚えがあるが諸説あるので不明である。
ジョニ・ミッチェルってひとの曲ってのは
その時に知ったが、最近、彼女が
私の中で、もっぱらブームなのだ。
今まで彼女に関心を持てなかったことが残念だ。
Big Yellow Taxiを例に出すまでもなく
その表現力の豊かさや比喩のうまさ。
なにより、聴いていて「歌ってる中身が気になる」
そう思わせるシンガーって、なかなかいないのである。
Big Yellow Taxi
They paved paradise
And put up a parking lot
With a pink hotel, a boutique
And a swinging hot spot
Don't it always seem to go
That you don't know what you've got
Till it's gone
They paved paradise
And put up a parking lot
They took all the trees
Put 'em in a tree museum
And they charged the people
A dollar and a half just to see 'em
Don't it always seem to go
That you don't know what you've got
Till it's gone
They paved paradise
And put up a parking lot
Hey farmer farmer
Put away the D.D.T. now
Give me spots on my apples
But leave me the birds and the bees
Please!
Don't it always seem to go
That you don't know what you've got
Till it's gone
They paved paradise
And put up a parking lot
Late last night
I heard my screen door slam
And a big yellow taxi
Took away my old man
Don't it always seem to go
That you don't know what you've got
Till it's gone
They paved paradise
And put up a parking lot
I said don't it always seem to go
That you don't know what you've got
Till it's gone
They paved paradise
And put up a parking lot
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彼らは楽園を舗装する
そして駐車場を建てる
ピンクのホテルと、ブティックも
素敵なクラブも一緒にね
いつだってそうじゃない?
自分が持ってるものに気づかない
それを失ってしまうまでね
楽園を舗装する
そして駐車場を建てるの
彼らは木を切り払い
木は木の博物館に送られる
そして人々に入場料を払わせる
それは見るだけで1.5ドル
いつだってそうじゃない?
自分が持ってるものに気づかない
それを失ってしまうまでね
彼らは楽園を舗装する
そして駐車場を建てるの
ねえねえお百姓さん、
そのDDTを捨てちゃってよ
わたしの林檎は斑点だらけでいいの
鳥や蜜蜂たちを殺さないであげて
お願い!
いつだってそうじゃない?
自分が持ってるものに気づかない
それを失ってしまうまでね
彼らは楽園を舗装する
そして駐車場を建てるの
昨晩遅く
網戸が閉まる音をきいたわ
大きな黄色いタクシーが
私の大事な人を連れていってしまった
いつだってそうじゃない?
自分が持ってるものに気づかない
それを失ってしまうまでね
彼らは楽園を舗装する
そして駐車場を建てるの
いつだってそうじゃない?
自分が持ってるものに気づかない
それを失ってしまうまでね
彼らは楽園を舗装する
そして駐車場を建てるの
2017年09月20日
2017年09月09日
親戚を訪ねて長野へ。
気にしたこともなかったが
あらためて地図を見ると
ほぼ群馬、新潟という場所だった。
ひさしぶりに行ってみると
りんご畑は葡萄畑になっていた。
りんごでは食べられないのだそうだ。
もちろん食用の葡萄なので
シャルドネやらカベルネなどは植えていないが
ご近所にはワイナリーもあるらしい。
次回はぜひ予約して行ってみる所存だ。
日帰り往復600km以上。
まだまだわりとタフである。
こどもの頃に遊んだ神社がなつかしくて
あたりを散歩してみた。
私がこどもの頃には午後の4時頃なんて
こどもでいっぱいだったのに
誰もいなかったのは寂しかったぞ。
あちこちで水の流れる音のする
すばらしい神社。
信州は、ほんとうに美しい場所だ。
緑に囲まれると、とてもやすらぐ。
2017年09月07日
三羽省吾『ヘダップ』読了。
『ヘダップ』とは“Head up”である。
サッカーJFLを舞台に18歳の少年の1年間の物語だ。
翻って自分自身の18歳を思うと、もちろんそれはたった1年では
得られないものだが、とんでもない優越感も劣等感も
泣きたくなることも有頂天になる事もたくさんあって成長してきた。
そんな出来事のひとつひとつを小説を読みながら噛みしめた。
人の成長にはなにかしらの事件を伴う。
傷付けられたり傷つけたり。
痛みでしか気付けない。
悔し涙の数や屈辱の数だけ成長できる。
出会った人すべてに「ありがとう」と言いたい気分である。
主人公の勇。在りし日の自分を振り返るとともに
18歳からは遥か遠くに来た現在も学ぶ事は多い。
たくさんの登場人物のある小説だが、それぞれに重要で
「いるよね」と思わせる描写も抜群。
青春小説だと思って甘く見ていると途中からは
泣かされる場面が多くて困るから注意が必要だ。