2006年11月08日

フランスワイン最新事情

38b1cc47.jpg日本ソムリエ協会東海支部の
セミナーに参加。本日の講師は
伊藤與志男氏。
「フランスワイン最新事情」

今日の勉強会は、いままで腑に落ちなかった
ワインのあれこれが、実に明確になった。
とともに、今までの自分のワイン知識は、ないと同じ。
それくらいの衝撃度だった。
がゆえに、興奮し、混乱している。

<以下議事録>

3fa6daef.jpg伊藤與志男氏は
フランスで30年ほど過ごしている。
名刺交換させていただいたが
住所はパリ。 
元々は、「武道」の伝道でパリに渡ったのが
いつの間にか「葡萄」の専門家になっていたという
かなりの変り種だ。「Budou」って音は同じだけどね。

1、フランスワインの歴史

1960年代に大型のスーパーマーケットが生まれ
それに伴い、ワインの生産量を確保する為に
「農薬」「化学肥料」が使われるようになった。

それらの持つ、メリットとデメリットを
まだ、自覚しないまま、使う事によって
土壌が、アスファルトのようになってしまい
酵母菌までも、殺してしまった。

酵母菌は、その土壌にしか生まれないもの。
それがテロワールの味わいを形成していた。

1970年代には、その反省からボルドー大学と共同して
醸造学の研究が始まり、「オノログ学士」が急増。

1980年代、ミシェル・ローランを筆頭に「オノログ事務所」が急増。
それは、1982年の偉大な年にできたようなワインを
いついかなる時にも造るためのものだ。

それがゆえに、ワインの味の画一化が始まる。

「主流があれば、反動も起こる」 → 「自然派ワイン第一世代発生」

1990年代 70年代の半分の消費量となる。
農協の危機的状況。大統領主催の晩餐会などに
自然派ワインが使われ始める。

2、風土・品種・人 テロワールワインとは?

テロワールワイン= 土壌×風土×人 ÷ 葡萄品種

‥攵蹇Sol)・・・微生物・自生酵母・土壌構成
風土・気候(Climat)・・・地形(方角・標高)降水量・日照度・生物生命
I鯑塞兵錙Cepage)・・・マサル式選別vsクローン
た諭Homme)・・・栽培・醸造発酵

*ワイン造りは、農作業である。
*自然派のワイン造りは「澱引き」しない。
   SO2(酸化防止剤)を使用する必要もない


3、自然派ワインのテイスティング

.宗璽凜ニヨン・ブラン'(トゥーレーヌ)
 ヴィーニュ・フランセーズ。台木を使わない。
 フィロキセラにやられるリスクを承知で50年前の
 フランスの葡萄の味を再現。
 特徴:やや濁りがある。檸檬の香り。溌剌とした酸。
    酵母の香りと、やや微発泡。
    グラスを回すうちにそれらは消える。

▲屮襯肇鵝淵屮襯哀ぅ罅'03
 グラッパン・チエ、除梗なし。よって
 プレスが重要。プレス後の葡萄は房のままなのだ。

ポマール'04
 気候がよく、ゆっくりと熟した年。
 やや、樽の香り、今まで飲んだブルゴーニュの
 どれとも違う味わい。時間が経つにつれてチェリーの香り。

ぅローズエルミタージュ'03
 急斜面での手摘み。香りはチェリーっぽい。
 ピノノワールのような香り。

*全体に、やや、酸が強めの印象。
 全てに関して、いままでのセパージュの既成概念が
 根底から覆させられた味わい。

<まとめ>

 これが、自然派なのか!?

 セミナー終了後に、伊藤先生に名刺交換させて頂き
 お店の屋号と、メールアドレスを褒めていただいたよ。
 葡萄を愛する、気持ちは同じだ。
 フランスで再会する約束をした。
 現場で、自分の目で見て、感じてみたい。
 久し振りに感動に震えたいい講義だった。

 彼の言葉の中で、おおいに共感したのは
 「私にとって、いいワインというのは、違和感がないという事なんです」
  つまり、自然なものは、自然にカラダに吸収されるという事。
 人類もワインも、宇宙のエネルギーの賜物なんですね。

 そして、いちばん驚いたのは、これらの自然派のワインが
 AOCつまり政府のお墨付きをいただけないという事実だ。
 200年300年のスパンで物事考える人たちと
 いますぐ「金」が欲しい人間との戦いなのだね。
 伊藤氏は、後者の事を「邪念を持った人間」と表現していたのは
 とても興味深かった。

 ビオディナミと自然派。
 あるがままの、産業革命以前の地球に回帰するムーヴメントは
 多種多様な産業の中でも、ワイン産業が最もヒップなのかも知れない。

 だって、我々は、5億年前の魂の記憶を持った葡萄から造られる
 ワインを飲んでいるのだから。
 それこそスピリチュアルな世界だ。



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