2009年01月18日

道(タオ)

971e2a3a.jpg先日、整体に行った時
待合室で発見した本。
「タオ―老子」加島祥造 (著)
帰ってきて、すぐにアマゾンで
発注したのは、ひとめ惚れである。
老荘思想の老子。
その語り継がれた漢詩を
今風のわかりやすい言葉で
翻訳してあるのは、おおいなる
魅力であり、著者の加島さんは
訳すにあたって、漢詩の英訳も
参考にしたと言うから尚更親切である。

今年の書初めに「道」と書いたばかりだったので
確実に導かれていると確信したのであり
その予感は的中した。

道(タオ)とは、我々日本人の言う「神」と
ほぼ同義語であり、自然と人間の関わり方について
また、人間同士の営みについても、反論の余地なく
道理ということばは、ココから来ているのかも、と
感慨深いものがある。

この本は、どこから読んでもいいし
読破する必要も無い。

小学生にも理解できる内容なのだが
それぞれの人生経験によって、それぞれの
深さで楽しめるのではないだろうか。

2500年前の哲学なのに、今この時代に読んでも
こころに潤いを与えてくれるってのは
人間の本質が、何ひとつ変わっていないという証であり
日本の文化を、中国、朝鮮の影響なしには語れない証でもある。

中国留学経験のある友人、のりちゃんに言わせると
中国語には濁点がなく、漢詩においては
韻を踏む事により、その流れるような音は
まるで音楽を聴いているようなのだそうだ。
そちらもぜひ、味わってみたいものである。

この本、文庫本なら、いつもバッグに忍ばせておいて
1分以上の余白があったら、チラっと見るだけでも
こころにエネルギーを与えてくれるのではないか、と思うぞ。
おすすめである。

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コメント一覧

1. Posted by poohan   2009年01月18日 20:47
私は『タオ』という言葉にものすごく心惹かれるのです。
この本も読んだことがあります。
図書館で借りたのか、自分で買ったのか忘れてしまいました。(あとで、探してみよう)
つくづく、ワインセラピストさんとは、読書の壷が同じなのだなぁと思った次第です。

P.S.葉室さんのお知らせ、やっと見つけました。ネットでも検索。肺炎だったのですね。
2. Posted by ワインセラピスト   2009年01月18日 21:31
■おお、すでに読んでおられましたか。
 読めば読むほどに、ふむふむ、と頷いております。
 新年早々、冴え渡っています。うふふ。

3. Posted by Lilia   2009年01月19日 05:23
大島さんと私、持ってる本かぶりますねぇー。
といっても、私この本はもうずいぶん前に
知人からいただいたのですが。。。
我が家にあるミニ図書館をのぞいて手にしています。
でもじつは、文庫本のほうを先に読み、
ハードカバーのほうはまだ読んでません。。。
「あんたも読みなはれ」っていうメッセージでしょうか。
神道・・・といい、天にかわってのメッセージ
ありがとうございます。
はい、再読させていただきます。

(そういえば、先日の葉室氏の死去、
大島さんの書き込みで知りました。
あまりのショックで書き込みできなかったんですけど、
ご本人からお話きけて大島さんよかったですね。)
4. Posted by あおい   2009年01月19日 14:26
昔から残っている言葉というものは、
どんな年代に読んでも、それぞれに味わい深いものですよね。
同じ言葉でも出会う時期によって、こうも思うことが違うのかと驚く一方で、何千年も昔から人の本質とは変わらないものなのだなと、心にゆとりを取り戻させてくれます。
心に沢山の名言を蓄えてゆきたいものですね
5. Posted by ワインセラピスト   2009年01月19日 16:11
■うーむ。
 Lilia ちゃんの後を、追っかけてると思うと
 ちょっぴり’しゃく’な私です。(笑)
 出会うタイミングが大事なんだよね。
 すっ、と入ってくる時とそうでない時があるから。
 受信機のチューニング次第なんだよな。

 葉室さんにお会いできたのも、そのときに会ったひとが
 みな、葉室さんにかわって伝えていかなくっちゃと
 考えたのなら、その人にとってラッキーなのか
 葉室さんにとってラッキーな事柄だったのか。

 ま、起こるすべてのことは、ラッキーなので
 そんなに考えることないか。って感じです。
 てきとー、が持ち味です。(笑)

6. Posted by ワインセラピスト   2009年01月19日 16:16
■あおいちゃん、心にたくさんの名言を、とは
 なかなかですね。
 素敵な人には、やはり素敵な哲学が感じられます。
 知識や教養とは、また違う部分でそれを感じるから
 そういう人には、憧れます。

7. Posted by Lilia   2009年01月20日 04:13
あ、ちがうちがう!
私、タオといい、神道・・といい、
本は手元にあっても、読んでなかったんですよ。
で、大島さんのブログみては、
「あっ、持ってるし・・・」って感じで
リマインドしてもらってる感です。
Lindaちゃんのブログでも一度同じことが
ありましたから。今はその本読んでます。
わたしは、だから「宝の持ち腐れ」??
日本語あってます?↑

なので、大島さんには大変感謝しております。
私が大島さんおっかけてるんじゃないでしょうか。
きっと・・・・。うふっ(。・���_���・。)
なんの「うふっ」なのかわかりませんが、
私もてきとー、なりゆきまかせが持ち味です♪

8. Posted by ワインセラピスト   2009年01月20日 17:41
■そっか、ありがとう。
 この本では「空(うつろ)」の話が
 とってもグっときました。
 読んでみてね。

 同じ本を読んだり、おなじ空気を吸ったり。
 多ければ多いほどに共通言語が育つから
 たのしいよね。
 うふっ。

 そっか、おっかけなんだ。(笑)

9. Posted by のりこ   2009年01月21日 17:00
いやはや照れますね。
ワインセラピストさんのおっしゃるとおり、唐詩は美しい調べです。私もこの本『タオ』読んでみます。
10. Posted by ワインセラピスト   2009年01月21日 17:21
■師匠、もったいないお言葉。
 ありがとうございます。

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