2010年06月26日

走れメロス

258222eb.jpg決勝T進出おめでとうございます。
っつーか、ここまで盛り上げた
マスコミってのはすごいし
日の丸の威力はすさまじい。
あの時間の視聴率としては
おそるべし、である。
さて、ゲームの反省点は
少なからずあるのだが、この際
目を瞑ってしまうとして
どうしてここまでのチームになったのか?
そこにフォーカスしたい。

太宰治の「走れメロス」はご存知だと思うが
人間のこころの天使と悪魔、使命と肉体や運命、逆境など
おおよその人間像を盛り込んだすばらしい短編小説だ。

なぜメロスを持ち出すのかといえば
つまり、選手たちはこの予選の為だけ、いや
自分の為に走ってはいなかった。

ベスト16が目標なのであったなら3点取る必要はないのだ。
1−0ですでに必要充分なのでありイナフなのである。

ゲーム後のインタビューでは誰もが「ベスト4」という
ことばを発していた事がとても印象的だった。
つまり、共通言語、共通理念に基づいて
今、自分がなにをなすべきかを自分の体力以上に
モチベートできた結果なのであり
各種困難に「走れメロス!」と自分を鼓舞する者の
おおいなるベクトルが勝利をもたらすチームを創造した。

今回のW杯では、イタリアやフランスが決勝トーナメントから
脱落するなどの大波乱が起きているのだが、それは
決勝までをスケジュールし逆算して予選リーグに臨む姿勢からだ。
出せる力を温存しながらお城に向かっていたなら
メロスは友人を失っていただろう。同じ事だ。

日本代表の戦い方は「ベスト4」という共通認識があるので
引き分けでもいい試合だったのに、様々な攻撃のパターンを
試しながら「走れメロス」状態だったのである。
その象徴は、後半終了ホイッスル直前の本田の左側から
ドリブルで切り込みシュートを放ったシーンだろう。

今回のゲーム予測を私は8−0としていたが
あの本田の姿勢からすれば、不可能な数字ではなかった。
W杯のゲームというのは、選手のモチベーション次第なのであり
決勝トーナメントをあきらめた地点でメロスにはなれないのである。
そこに付け込んだなら、あたまひとつも身長差のあるデンマークからでさえ
奪えない得点ではないと私は踏んでいた。

勝利の瞬間、輪になって歓喜に浸るチームを見てて
リーダーの多さが勝因なのだな、と思った。
キャプテンの長谷部は勿論なのだが、年長者のベテラン中澤や稲本
思いの強い闘莉王や遠藤、かれらすべてが同じベクトルで
物事を考え、引っ張った結果なのではないのか。
ベンチも含めて全員がメロスになれたのである。
っつーか、あんな時間にテレビを凝視していた日本国民すべてを
巻き込んだと言っても過言ではない。
すばらしい偉業である。

このチームを見ていて、自分に置き換え、なにができて
何が足らないのかを痛切に感じさせたもらえた素晴らしいゲームだった。
国家も会社も家族も組織であり、各個人がメロスでなければいけない。
メロスである事を気付かせられる人間のみがリーダーなのである。

「速く動こうと思うな、速く動けると知れ」
モーフィアスを引き合いに出すまでもなく、さういふ事だ。

budoubatake at 00:06コメント(2)トラックバック(0)サッカー | 元気 

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コメント一覧

1. Posted by ふみくん   2010年06月26日 11:54
やりましたね、日本!
リーダーの多さが勝因、なるほどと思います。
そしてきっと、ベンチにいる川口や楢崎の存在が、ピッチの川島を、イレブンを支えているのでしょうね。

僕の唯一の後悔は、W杯開幕前の日本チームがぐだぐだの頃に、「岡田ジャパン?、もちろん2勝1敗でグループリーグを勝ち抜くさ」と言い切れれば最高でした
2. Posted by ホヌ・マハ郎   2010年06月26日 16:21
■今日の新聞を見てたら
 「サッカーという競技がチームスポーツだということを証明できた」と
 岡田監督の誇らしげなコメントが載っていました。

 今回のW杯では、フリーキックからの直接ゴールが
 少ないと言われていた中で、この2得点は
 日本の技術の高さをも証明しましたね。

 ニュースやダイジェストではわからないとおもうけれど
 本田も遠藤も蹴る技術も褒めるべきだが
 あの「間」の取り方が素晴らしかった。
 あれも技術です。常人はころころPK打てませんしね。

 今回の代表、先回と比較するとさまざまな
 気付きと学びがありますね。
 各個人の個性を最大限に引き出し
 大きく調和する、まさに大和魂です。
 それはやっぱり「サムライ」ではないですね。
 日本人のDNAです。

 この結果を予測できた人は日本代表のメンバーと
 スタッフ以外にはいないんじゃないのかな。

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