2011年01月19日

Omotenashi mind

14ba22a4.jpg過日テレビを見ていたら日本人同士が
なぜか英語で対談する番組がやってて
今輸出されているらしいビジネスシーンでの
「おもてなしのこころ」を英語で解説していて
通常使う言葉を翻訳する事でじつは
日本語をどれだけ理解しているのかという
バロメーターになるのだという事を発見し
とても興味深く拝見した。あなたが
外国人に「おもてなしって何?」と聞かれたら
どうこたえるのだろう。
「ウラはあってもおもてなし」とは山田邦子談
それもまた言い得て妙だ。

深夜っつーか朝方の番組だったし途中からだったし
もちろんメモなんぞ取らずに聞き流していたので
間違ったら御免なのだが、まずサービスとの違い
さらにホスピタリティとも違うのだと語っていた。

日本人のマインドには「一期一会」という概念があるのだと言い
またそれを丁寧に英語で説明する。
「今この時間は最初であり最期」そういう気持ちを持って
接する事が相手の満足を導くOmotenashi mindなのだと説明していた。
まさかおもてなしの説明に一期一会が必要だとは思わなかったし
ホスピタリティじゃないんだよってところにも目から鱗だった。

故葉室頼昭先生と同じ事も言っていた。
「働く」ってのは日本人の感覚では「Work」なのではなく
「はた(neighbor)(傍)」が「らく(happy)(楽)」をするから
あわせて「はたらく」なのだと説明していた。
まったくその通りであり多くの日本人が
もっと理解するべき概念だと思う。

Omotenashi mindを取り入れる事によって成功している
中国か韓国の企業を取材していて、それはそれは
いい仕事をしていたのでありすばらしい。

今や我々は日常生活の中でもカタカナをつかって説明する事が
やたらと多いのだが、じつは日本語のほうが使うのも
行動するのもずっと難しいのである。自己規律の問題だからな。

輸出される「日本人のこころ」はうれしいのだが
じっさい日本に住んでいる我々が誇り高く生きたいものである。
故葉室頼昭先生の本はお薦めだ。

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コメント一覧

1. Posted by poohan   2011年01月18日 23:33
和のこころとか、そういう言葉を聞くと、安らかな気持ちになれるのは、日本人の心があるからなのかなぁ?
外国の人は、日本の心について知って、どんな気持ちに
なるのかなぁ? …と、思ってしまいました。
2. Posted by ホヌ・マハ郎   2011年01月18日 23:59
■poohanなるほどね。
 つまり日本式のマインドが成功のためのマインドなのだと
 刷り込んでいくうちにそういう考え方に染まっていくんじゃないかな。
 染まれなきゃ転職しなきゃいけないしね。
 日本に居る中国人で成功してる人は
 みんな少なくともうわべは日本的に振る舞うしね。
 それが自然になった頃、はたらくの意味もわかるんじゃないかな。
 
 
3. Posted by mikiです   2011年01月19日 00:35
またまた勉強になりましたです。
ふーむ、日本語って、日本って、すてきなんですね、
ついついいつもよその方へ向いてしまうもので、
とても頷きましたです。
ところで、
日付け変わってしまっておりますが、
こちらで突然でありますが、
お誕生日!おめでとうございました!!
またひょいひょいっと、世の中過ごされていかれることと
思います!
なんかおかしな言い方になっておりますね。
あとそうです、
先日のご一行さまは、そのまま帰路の様子で、
共に立ち寄りができんかったんです。
そのまま会場で軽く一杯が深い一杯になっておいでだったのは、また別のお話って感じで、はいっ。
さらに分からん感じになっておりますね、すんません。
また来月と再来月もご来名との様子です。
1月がお誕生日っていいなあと思います。
まっさらなところに何でも書ける感じがいたします。
いつも長くて、こちらをご覧のみなさまにも、
誠にすんませんっ。
おめでとうございました!!

4. Posted by ホヌ・マハ郎   2011年01月19日 01:45
■mikiですさま、よくわからんがおもろいわ。
 いえいえこちらこそアーモンドアイズ行けなくてすみませんでした。
 とっくんのスケジュール見てたら鈴木茂氏活動してるんですね。
 よかったよかった。
 そいでまた関さん名古屋に来るんですね。
 Tokuzoか、チェックチェック。
 ありがとね。
5. Posted by Ako   2011年01月19日 05:43
「はた(neighbor)(傍)」が「らく(happy)(楽)」をするからあわせて「はたらく」なのだ…

これって傍だけでなく、自分自身が働いていない時間や環境をいかに楽しむか…って言うことにも通じていたりするのかなぁ?


自分の日本語が疎かになっていく不安が少なからずあるのですが、そうかと思えばなかなか出てこない日本語単語をう〜んっと一生懸命考えて思い出して使ってみれば…
あれまあ、日本のみんなはちゃっかりカタカナで言ってる!…なんてことが最近すごく多くなってきました。

これは日本語そのままで言ったほうが良いのか、カタカナで良いものなのか…って考えて話すこともしばしば。すごい変化だと痛感する瞬間。そしてそれって実はとっても妙な感覚です。


6. Posted by yukari hypnohawaii   2011年01月19日 09:53
日本語って、奥深いですね~・

 日本人のマインドの中に、一を言って十を知れ。という
感覚は・・いいことなのでしょうね~。

でも、時には理解し合えないこともありそうですね~。

7. Posted by ホヌ・マハ郎   2011年01月19日 16:46
■Akoさま、それは「いただきます」ってことばに集約されますな。
 この食卓にのぼるまでに何人の手を経て
 どれだけの労力が注がれたのか、そしてその頂上
 「頂き」であることに感謝することばですよね。
 すばらしい日本のこころの象徴です。

 日本人が外国で覚えたカタカナは笑えます。
 文字にしにくいな。(笑)
8. Posted by ホヌ・マハ郎   2011年01月19日 16:48
■ゆかりさん、そうですよね。
 「いわずもがな」の生活に甘えてしまうと
 ひどいこころの痛みを感じる時があります。
 ゆかりさんのようにアメリカ文化にも馴染んでると
 そこいらへんの匙加減はさすがです。
9. Posted by Ako   2011年01月19日 17:27
「いただきます」「ごちそうさまでした」

こうしてよそに住んでいると、そういった言葉をつかうのは家の中では私だけになります。当然自分の子供達にも教えるのだけど、彼らが小さな頃はただ真似事で言っていても、少し物心がつくと私以外の誰もしていないことにも気づいて「どうして?」と知りたがるのです。

日本にいれば誰もが当たり前にするので、どうしてするのかどういう意味があるのか…などあえて教えることのないことを教える。 素直な子供は教えたことを本当に心にしているなってみていてわかります。  日本の心の素晴らしさをそういう小さなことからしっかり伝えられる環境にあることに感謝です。
10. Posted by ホヌ・マハ郎   2011年01月19日 17:58
■異国の互いの長所を伝い合える環境を選んで
 そして生活しているのだから伝える事は
 やまほどあるでしょうね。
 たがいの良い部分を架け橋となって伝播してください。
11. Posted by Leihanu   2011年01月22日 06:53
おもてなしと、ホスピタリティっが
違うっていう部分が、やっぱり気になってるので、コメントしまーす。

わたし、やっぱり同じだと思うのだけど。。。

とりあえず、ハワイでのホスピタリティと
日本のおもてなしって、とってもにてるんだけどなぁ。

しいていうなら、ハワイのそれのほうが
深いけど。。。


その番組みてみたかったです。
興味あり。
12. Posted by ホヌ・マハ郎   2011年01月22日 17:34
■Leihanu ちゃん、ども。
 ちょうどさっきまでゆかりちゃんといっしょだったんだ。
 で、過日のマイラニちゃんの写真とかライブハウスや
 例のレストランの写真を見せてもらいましたよ。
 1月なのに陽射しは日本とまったく違うね。
 太陽がすでにおもてなしモードだもんな。
 LINDAいわくハワイとLAではホスピタリティが
 まったく違うと言っていた。
 簡単にかつ乱暴に言いきってしまえば
 気候や環境と人の歴史の異差だよね。
 Streetは通りと違うって感じかな。

 その番組、NHKの番組表をチェックしてみたけど
 わかんないや。ごめん。BS1なんだけど
 だらだらつけっ放しにしてるから。
13. Posted by ひろばんⅡ   2011年01月27日 16:34
4  はじめまして。私も、葉室様のご本を愛読させていただいているものです。
残念ながら、帰幽される前にお話お伺えなかったのですが、全ての著作を読ませていただいています。
御講演を聞かれたとは、羨ましい限りです。
個人的には、絵本である「にほんよいくに(のシリーズ五冊)」が気に入っています。再販されないため、今では入手できないのが残念です。
 とりあえず、ご挨拶させていただきます。
14. Posted by ホヌ・マハ郎   2011年01月27日 18:01
■ひろばんⅡさま、ありがとうございます。
 葉室先生ほどわかりやすく神道を、そして
 日本人のこころを説いた人は居ないんじゃないでしょうか。
 小中学生には特に読ませたいですね。
 日本人として誇り高く生きる礎になると思います。
 私もずいぶん元気を頂きました。
 漠然と感じてる事や今までの自分を振り返って
 膝ポン!って叩き過ぎて真っ赤に腫れあがったほどです。
 それはウソですが、どうぞ多くのお方にお薦めして下さいね。

 スピリチュアルとかかじってる風のひとにかぎって
 神道と古神道をいっしょくたにしたり宗教あつかいしたり
 たった一時期狂っていた日本の教育とごっちゃにして 
 戦後の日本教育からまったく排除されてしまった
 それまで日本人が培ってきた美徳や世界観は
 もっともっと受け容れられるべきであり伝承されるべきであり
 その最たるものが日本人の言語ですよね。
 その良さをどんどん認識したいし共有したいものです。
 いまこそルネサンス(文芸復古)の時期なのではないでしょうか。
15. Posted by ひろばんⅡ   2011年01月27日 21:28
4  ありがとうございます。
神道の件ですが、元NHKアナウンサーの宮田修さんが、書かれた「神道講話への誘い」は、畑違いのアナウンサーの世界から神主になられた、宮田さんならではの視点で書かれており、勉強になりました。
視聴者にわかりやすく伝えることが主眼であるアナウンサーが、現代の若者に神道、日本語の素晴らしさを伝えておられる名作です。ご参考まで。
16. Posted by ホヌ・マハ郎   2011年01月27日 22:51
■なるほどおもしろそうですね。
 ありがとうございます。
 「聴き手を幸せにする話のテクニック」には
 あまり興味をソソられないのですが(笑)
 いちど書店で手に取ってみますね。
 こういう知的好奇心の湧くお薦めは大歓迎です。

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