2011年02月02日

仏陀

3774a560.jpg『お釈迦さまの脳科学 ~釈迦の教えを
先端脳科学者はどう解くか?』苫米地英人著
「葬式」も「位牌」も「戒名」も、じつは
釈迦の教えとは関係ない。これらは儒教や
道教に由来するもので、仏教が中国を経由して
伝わったがゆえのものである。
『般若心経』など、中国で創作されたと
疑われるお経すら存在する。

と、こんな感じではじまる本だ。
ドキドキワクワクして手に取ったが
呼んでる最中はドキドキワクワクしない。
で、どうなのよ?
いつエエ話してくれるのか、と待ち侘びてる間に
読み終えてしまった。

彼の唱える事と云うのはきっとだれもが感じていて
それを証明したにすぎないのだが、その証明すら
仏陀の没後2000年以上経過する中でどこまで信憑性があるのか
はなはだ疑問なのである。

ジョン・レノンですら没後この30年間で
まったく違う人格を与えられ話に尾ひれが付いている事を
知っているものとしては二千年と云う時が
どれほどのものかはわかっているつもりである。

確かに日本の仏教はインドからではなく中国経由で
それまで脈々と培われた神道とほどよい距離感で
日本の地に根付いた経緯があるので仏説ではない。
そんなこと、誰もが知ってる事であり
その土地で、その風土でその環境にふさわしい
人が人らしくしあわせに生きられる方法を系統化したものが
宗教として残っていくのだと考えるぞ。

むしろ今のように情報が乱れ飛ぶ時代でなかった頃に
たいせつに伝承された日本の文化を担った側面もあり
一長一短である事を書かないと、単に日本仏教批判の本である。

「人間死んだらただの物体、物質であり輪廻転生はないよ」と
それはそれでぜんぜん受け容れられるのだが過去生今生来世なんて
昨日今日明日みたいなものなのだから、明日から頑張る!なんて
言ってる輩に成功者は居ないわけでだからこそ今自分にできる事は
一日延ばしにせず「今ここ」でやるのである。それを教えてくれるのは
神道であり仏教であり日本人が長年守ってきた礼儀なのだと思う。

著者の肩書は天台宗の僧籍をも持つ仏教者、だ。
目に見えない事すべてをオカルトと一蹴するわりには
その他の彼の経歴や言ってる事に彼の言うオカルトを感じる。
ほとんど脳と関係ない内容だし偏りがありポジティブな
バイブレーションを感じられない。

仏陀が言ったのか言っていないのか。
そんな事よりもキリスト教やイスラム、ヒンドゥー
それぞれの良い部分を自由に自分のなかに取り込める今現在を
どう幸せに生きるのかという未来や希望を
ちゃんとどこかに忍ばせておいて欲しかった。
私にとってはなんら得る事のない本だったが
彼の支持者には興味深い本だと言えよう。

budoubatake at 00:40コメント(4)トラックバック(0)座・読書  

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コメント一覧

1. Posted by poohan   2011年02月02日 02:30
ああ、そうですね。私の感想文に対するマハ郎さまの言っていることの意味がわかりました。
私も、この本を読みながら、マハ郎さまと同じことを感じながら読んでいたと思います。だから、「こんな本待っていた」というのを見たとき、なにか違和感のようなものを感じたのですが、どういっていいかわからず、すみませんでした
この本に感化され、物理系の本がもう一度読みたくなり、今『相対性理論から100年でわかったこと』という本を読んでいますが、面白いです!
私はたぶん、自分にとって受け入れられないことはふっ飛ばし、自分が新たな発見を出来た部分をあの感想文に書いたのだと思います。
他の著書で書いてあったことが、この本を読むことによって、「ああ、こう繋がるのかぁ」と、納得できた部分も
多かったので、私は仏教の部分よりも、その他の所に
フォーカスしていたのだと思います。
2. Posted by ホヌ・マハ郎   2011年02月02日 03:20
■いやいや、ごめんね。
 興味持ったのも私なら本屋で購入したのも私。
 すべては私の決断だからまったく問題ないし
 通常は、手に取っても人に薦めたい!と思う本しか
 ここにはアップしないんだけど、なんかこう
 poohanの感想文があまりにすばらしかったので
 自分で勝手にハードル上げたんだろうね。(笑)

 彼の言うように日本の仏教のおかしな部分や
 おおいに資本主義的な、なんつーか
 宗教法人だから儲かるからやってる的なお方も
 じっさい多いわけでそれはそれですばらしい指摘だと思います。

 僕ら一般人が夢や希望を持てる何かを期待したというのが
 ちょっとしたボタンの掛け違いだっただけで
 poohanにはなんの責任もないのでお間違えなく。
 ブログにアップしたのは自分の価値感に合わないものも
 ちゃんと最後まで読んでますよというアピールとでも
 思って下さい。(笑)
 でもさ、パッと見て2時間コースの本だと思ったけれど
 意外に難解だったから時間かかりました。
 でも決して無駄な時間では無かったから安心してね。
 通常自分では手に取らない本を読めた事に感謝してますよ。
 ありがとう。
3. Posted by poohan   2011年02月02日 10:16
お気づかいありがとうございます
今朝、気がついたんですけど、本を読んで残るものって、
まさしく、「スコトーマ」ですね。
自分に必要なものだけ、印象に残る。
だから、1冊の本を何回も読みなおすと、読むたびに
違うものが見えて来るって言うの、良くあるんですが、
きっとそれです。
4. Posted by ホヌ・マハ郎   2011年02月02日 16:18
■なるほどね。
 フォーカスした部分しか残らない。
 だから出会いと云うものは何においても
 タイミング勝負なんですよね。
 私はスコトーマを通り越してスットコトンマです。

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