2011年09月16日

いまさら次郎

539d3293.jpg読書の秋である。
この男はご存知だろうか。
白洲次郎氏。
かっこいい。
私はつい今週知ったのだが
あまりにソソられたので
2冊の文庫本を購入した。
「日本で初めてジーンズをはいた男」
「マッカーサーを叱りつけた男」など
彼に関する逸話は多くWikiってみると
その発言集を見てるだけでも、その
人となりが見えてくる。

武士道と騎士道を地でいった男。
原理原則がしっかりしててブレない男。
権力には本能的に歯向かい、言いたい事は言うが
反面シャイでお茶目。
ウィットに富み清潔で洒落者。
そういった印象を得る。

この本はその当時の歴史的な背景や解説もあり
薄い本なのにもかかわらず、手こずる。
しかしながら「ああ、こんな本を読みたかった」
そういう気持ちを持って丁寧に読んでいる。

白洲次郎氏の人間ドラマもさることながら
著者の青柳恵介氏の俯瞰したり接写したりする文章や
やたら漢字が多い部分が読んでてとても楽しいのだ。

ゆとり教育が始まって拉致などということばさえも
新聞で「らち」と書かれたり、どんどん文字文化が
幼稚になる中、わからないことばを推測したり
飛ばして読んだりする事自身、少年に帰った気分だ。
この40年くらいでずいぶん日本語が減ったという事に気付く。
この本に出会えてよかった。

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コメント一覧

1. Posted by あんどうえみ   2011年09月16日 13:40
お久しぶりです。

白州次郎、好きです。

奥さんの白州正子さんも素敵。

ちなみに、正子さんのお父様は、樺山愛輔といいます
(*^_^*)
2. Posted by ホヌ・マハ郎   2011年09月16日 18:28
■この本にでてくるたくさんの明治大正昭和を担ったひとたちの
 ほとんどが奈良屋旅館に訪れたのでしょうね。
 
 樺山愛輔氏に関してもたくさん解説してあります。
 とても魅力的なお方です。
 写真などがあったらお宝ですな。
 またそんなおはなしを足湯をたのしみながら
 聞きに伺いたいものです。
 ご主人によろしく!
3. Posted by りえちぃ   2011年09月17日 00:53
わたしもこの本は何度も読み返して
ボロボロになってます。^^
もし今、白洲次郎さんがご存命なら・・・と感じることが
多いこのごろです。

愛知に引っ越してくる前に武相荘の近くに
住んでいたので行ってみたことがあります。
なんだか次郎さんと正子さんがまだここにいるような
空気がとても心地よく感じました。
ホヌさまも機会がありましたらぜひ♪
4. Posted by ホヌ・マハ郎   2011年09月17日 01:35
■ほう!りえちぃさんからのコメントとは意外です。
 っつーか私が無知なんだな。
 結構みんなこの本読んでてびっくりです。

 武相荘のあたりの話はとくに好きです。
 ひとにしてあげることにたいしては寡黙な
 そういう姿勢ってうつくしいな、と。
5. Posted by asano   2011年09月19日 01:30
私も、白州次郎・正子夫妻の大ファンです。
婚約時のあの二人のツーショット写真といったら。。。あの時代として本当にびっくり!!自由ですばらしい!!!
また、歳を重ねてからのお二人も素敵ですよね。
もうほんの少し少し時代が重なっていたら。。。と思うと残念でありません。

6. Posted by ひみつのAkko♪   2011年09月19日 04:34
次郎さん素敵ですね.
数年前に世帯主さんが武士道にかなりはまり,色んな本が我が家に増えました.
いつだったか白州次郎のドラマ(衛星放送で3回だったと思います)が放映されて,それは今も残してます.
ああいう遺伝子はどこかで受け継いでいってもらいたいと思います.
7. Posted by ホヌ・マハ郎   2011年09月19日 18:09
■asanoさま、左様でございましたか。
 やっぱみなさんよくご存知なのね。
 てんで知らなくて恥ずかしくなってきます。

 大丈夫。asanoさんの自由さに勝る人はいません。
8. Posted by ホヌ・マハ郎   2011年09月19日 18:13
■ひみつのAkko♪ たん、どうも!
 そうなんだよね。
 wikiで検索したらNHKでやってて、しかも
 DVDになってるようで、ってことは
 やはりおおくの人のこころに残るいい作品であり
 白洲次郎ってひとのもつ説得力や想像力、先見性が
 今の時代に必要とされてるってことでしょうね。

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