2011年09月29日

Mama,Do you remember?

3c181b9c.jpg「母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね」
一世を風靡した『人間の証明』である。
今あらためて見てみると、それはそれは
凄いのだ。今であったのなら渓谷に
麦わら帽子が飛んでいくシーンなど
CGでいとも簡単にできるはずだが
昭和の50年代である。山奥で何日かけて
この美しいシーンを撮影したのかと思うと
それだけで気が遠くなるし感服する。
ラストシーンでの岡田茉莉子の向こうの山から
陽が昇る場面など撮影風景に思いを馳せれば
気の遠くなるような時間を費やした事が
想像に難くなく子供の頃、無邪気に観た映画が
今となっては感動の作品だ。
戦後20年後くらいの高度成長期に入る頃の
光と影のコントラストがよく描けていて
そのラストシーンすら、こうして虐げられた戦後の
日米の関係は終わり新しい夜明けの如く
変わるのだというメッセージにも感じられる。

この映画の中の松田優作の演技は私の中の
彼のベストなのであり、強烈なインパクトがあった。
今観ても鬼気迫る彼の演技には鳥肌ものだ。
彼以外にも今は亡き昭和の名優たちが
いい演技を見せている。

「戦後」というものが及ぼした日本への影響を
ほぼリアルタイムで描いているから次世代の
こどもたちにも見せてあげたい映画であり
当時テレビで刷り込まれただけじゃない
テーマソングの持つ哀しみに満ちた
ジョー山中の歌声にも永遠の輝きがある。



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コメント一覧

1. Posted by muramy   2011年09月29日 21:20
同じ感想です。
あの頃の角川作品は素晴らしいです。
音楽も、役者も。
2. Posted by ホヌ・マハ郎   2011年09月29日 21:34
■そっか、「あの頃」限定なわけですね。
 wikiってみましたら、なるほど。
 89年でいちど制作はストップしてますね。
 つまりこの角川第2作などは、バブルに向かう
 いかにもなタイミングでつくられた作品で
 バブル崩壊とともにすたれた、と。
 ゲスト出演などということばも
 この作品からできたような気がしますね。
 鶴田浩二に三船敏郎ですからね。
 豪華です。

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