2012年04月06日

All things must pass

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「万物は流転する」とギリシャの時代から
言われているわけであるが昨夜はなぜか
それをしみじみと感じた。とともに
「不易流行」とも思った私である。
変わるものと変わらないものがある。
つまり人間の寿命の中では万物ではない。
前者は「All things must pass」と
ジョージ・ハリスンが歌っているし
後者は「As time goes by」という
Jazzの名曲で映画カサブランカでも歌われている。

そう、家の整理整頓をしていたら
古いBaliの観光本が出てきた。

私が初めて行った海外がバリだった。
帰ってきても夢に見るほどの惚れ込みようで
あの衝撃は今も忘れられない。

3年後くらいにまた出掛けたのだがクタの街は
似ても似つかないリゾートになっていて
その5年後に行ったら、もう違う国だった。

それって友人のこどもの成長に近いものがあり
面影はあるが自分の印象は過ぎ去っていて、もう
二度と同じ姿を見ることはできない。

バンコクも大好きで20代後半には通ったという
表現をしても良いほどに行ったのだが
数年前に行ったバンコクは日本となんら変わらないし
タイ料理が日本より数倍安く食べられるだけの都市になっていた。

初めて行ったハワイのホテルの横には二階建ての小屋があり
1階はBAR、2階がライブハウスで、ホテルのラナイ(ベランダ)で
音漏れのライブ演奏を楽しめたのである。その向かいにはカフェがあり
朝食にすばらしくおいしいパンケーキを安価で提供していた。
その一帯は今はビーチウォークと称して高級ショッピングストリートだ。
オールドハワイの跡かたもない。

リピートしたビーチリゾートはその3か所しかないのだが
そのいずれもがたった数年で変貌してしまう。
自分は面影を探しに、過ぎ去りし日の鮮烈に
幸福なイメージを求めて訪れるのに肩すかしを喰うのである。

ビーチリゾートは変わって欲しくないな。
単純にさみしい。
たとえばハワイ島に初めて行ったとしたら
きっと再び訪れるだろう。
しかし、その姿かたちが変わってしまうと
ものすごく寂しくなるのだ。
公園で遊んでいて三々五々と家路に着き
いつのまにか独りぽっちになっていて
数時間前の自分をまぼろしのように感じる
そう、まさにそんな感じだ。

もうオッサンなのにこころはずっと少年の儘って事が
妙に恥ずかしいのだが、ほんのり誇りだ。

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