2012年07月08日

なんでもいいから夢中になって読める文章を読みたい、と思った

cb15681a.jpg『時差のないふたつの島』を読んだ。
10代の頃『スローなブギにしてくれ』にはじまり
片岡義男の作品はほぼ網羅した私である。
へたな書店よりも私の本棚の方が
充実していた自負がある。しかし
いつの間にか彼の存在を忘れていた。
本日、ふと目にとまってこの本を買った。
懐かしさ半分でパラパラと捲っていたら
中身がハワイだって事だけはわかったので
こんな良い天気の日にベランダで読むには
最適かもな、などという安易な気持で買った。
へヴィな内容は厭。
ただ単純に何でもいいから夢中になって
読める文章を読みたい、と思ったところに
この本が目にとまったのだ。

しかしながら、昭和62年に出版されたこの本。
めちゃくちゃに満足のいく作品だった。
その感性に「あ、そうそう。まさにその表現!」と
ひざをポンっと叩いてるうちに真っ赤に腫れあがってしまったほどだ。
うそである。かなり大げさだ。
しかしながら、たとえばカフェでの場面の
こんな文章にも深いシンパシーを覚える。

 ー 引用 −
「こんな時間でも、ドーナツはありますか」とぼくはきいた。
店主はうなずいたそして「YEAH」と、こたえた。
四文字で出来ている短い返事だったが、ハワイに生まれて育った
日系二世の発音として、完璧だった。


この感覚ってめっちゃわかるしこの文を読んだだけで
こころ揺さぶられ掻き立てられるものがあるのだ。
片岡義男との四半世紀ぶりの以上の再会だったが
とても満足のいく時間を持ててしあわせである。

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