2015年09月08日

あの人の手紙

泳ぐ魚の群に 石を投げてみた











お客様とカウンター越しに話していた。
年の頃なら、そう40代に突入したばかり。
どうやらアマチュアバンドをしているそうだ。
ジャンルはといえばフォークだそうだ。
「どんな曲をやってるんですか」
「古いフォークですね、かぐや姫とか」
「おお、いいねぇ。かぐや姫といえば何」
「『赤ちょうちん』『あの人の手紙』ですかね」
「まじか。いちばん好きだがね。『ペテン師』はどうよ」
「それはやってないですね」
「かんがね。あれがいちばんええがね」
「そうですか・・・・・」

しかしながら『あの人の手紙』をやってるのは好感が持てる。
とてもロマンチックな反戦歌だ。
忘れもしない私は中学二年生の頃に初めて聴いたのであり、すると
この子はまだ幼稚園にも行くか行かない頃の曲だ。
いい曲ってのは、こうして歌い継がれるのだな。

ちなみに伊勢正三にサインしてもらったウクレレを見せたのだが
触りすらしなかった。絶対的なファンってのはそういうものである。



泳ぐ魚の群に 石を投げてみた
逃げる魚達には 何の罪があるの
でも今の私には こうせずにはいられない
私の大事なあの人は 今は戦いの中
戦場への紹待券という ただ一枚の紙きれが
楽しい語らいの日々を 悲しい別れの日にした

殺されるかもしれない 私の大事なあの人
私たち二人には 何の罪があるの
耐えきれない毎日は とても長く感じて
涙も枯れた ある日突然帰ってきた人
ほんとにあなたなの さあ早くお部屋の中へ
あなたの好きな 白百合をかかさず
窓辺に 飾っていたわ

あなたのやさしいこの手は とても冷たく感じたけど
あなたは無理してほほえんで 私を抱いてくれた
でもすぐに時は流れて あの人は別れを告げる
いいのよ やさしいあなた 私にはもうわかっているの
ありがとう私のあの人
本当はもう死んでいるのでしょう
昨日 手紙がついたのあなたの 死を告げた手紙が

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