2017年12月06日

愛が深いとこんなにも悲しい

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常連のお客様がメニューを見て悩んでいた。
そんな事はいままで一度もなかったのに。
当日のメニューは「自家製ボロネーゼ」か
「ブロッコリーとベーコン」の二者択一。

「ボロネーゼは合挽ですよね?最近豚肉がダメで」
「えっ?突然カラダが受け付けなくなったんですか?」
「いえ宗教的理由なんですよ」
「???????」
「じつは結婚が決まりまして。相手がムスリムなんで
僕、改宗したんですよ」

愛の深さに感動である。

私にはとてもできない事である。
生まれ育つ環境に豚肉がないのならわかるが
とんかつもソーセージも、もちろん酒は大好きだ。
その快楽をあじわい尽くしている。
それらを口にすることと結婚相手が天秤にかかるわけだ。
そして、彼女を選んだ。
食いしん坊の私からしたら
どんだけ深い愛なのだ、と思わざるを得ない。

翻って考えたなら、だ。
「お前の事は死ぬほど好きだけど改宗はできない」
となった場合、その女性は豚肉やお酒に負けたと云う事であり
「私は豚以下なのか」とやるせない気持ちになるだろう。
いやいやそうじゃないんだ!とどれだけ叫ぼうとも
その気持ちは伝わらないだろう。
私の人生にそんな過酷な二者択一がなくて幸いである。

「あばたもえくぼ」の時を経て
「あばたはあばた」としか見えなくなっても
ヤケ酒とか焼き豚とかは、いまいちど
深呼吸してから試みて欲しい。
おふたりの未来に幸あれ!なのである。

山下達郎の歌う「Futari」のなかの
「愛が深いとこんなにも悲しい」というのは
チャーシューメンを食べられなくなった歌なのかと
こんな時には考えてしまう。
冗談だぞ。



budoubatake at 18:53コメント(0)ワインを美味しくする音楽  

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