2018年09月07日
いちど裏切られたトラウマ
小学生だった私のアイドル、ポール・マッカートニー。
ようやくその人に逢える。
ここまでの道のりは長かった。
思い起こせば1980年。
ウイングスとして彼は来日した。
もちろんチケットを購入していた。
高校2年生だ。
愛知県体育館。4500円は高価な買い物だった。
しかしながら夢が打ち砕かれたのは、ほかならぬ
ポール・マッカートニーによってだった。
その日から彼の事が嫌いになった。
「いい歳したおとながやっていい事といけない事の区別もつかないのか」
厳密には軽蔑した。
その同年。ジョンが凶弾に倒れた。
ジョンに対する喪失感はとんでもなく深く
なおさらポールから遠ざかっていったのである。
それから38年の月日を経て、ようやく私の傷も癒え
彼を受け容れることとした。
名古屋に来るとの吉報を耳にして即刻申し込みをした。
今回のツアーは東京2回、名古屋1回の計3回のみだ。
希望は薄いと覚悟をしていたのだが難なく当選。
神さまは1980年のウイングスの件をちゃんと覚えてた。
そしてポールは私を選んだのである。
私にはそう思えた。もちろん選んだのはコンピュータであり
チケットぴあなのだが、私はポールに選ばれたのだ。
11月8日は最幸の日となる。
そう願うばかりだ。
いちど裏切られたトラウマ。
今はちょいと不安なのだ。
その日の彼と私の健康を祈るばかりである。