2018年10月30日

『おじいさんのピザパイ』(続:ピザパイください)

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人の記憶なんてものは「いい加減」である。
「ええかげん」でもあり
「良い塩梅」であったりもする。

今夜、ピザパイに関してカウンター越しに
お客様と語ったのであるが、小学生の時に
ピザパイを主題にしたおはなしが
教科書に載っていたという。
国語だったのか道徳だったのかさえわからないのだが
こんなはなしだ。

『おじいさんのピザパイ』
ある日、そのおじいさんは街のレストランでの仕事を見つけました。
でもそれはウェイターやコックさんではありません。
なにしろ歳もいったおじいさん。
お店のおそうじのお仕事です。
もちろん、営業中に彼の仕事はないので
終業時に、おじいさんは働きます。

お店で「いい匂いだなぁ」と思っていたにおいが
ある日、ピザだということがわかりました。
もらった給料ではじめて自分の仕事場で
お客さんとしてピザを食べてみました。
なんてすばらしいのでしょう!

おじいさんはピザの味のとりこになりました。
どうにかして自分でもつくれるようになりたい。
その衝動を止める事ができませんでした。

夜な夜な閉店後のお店で、清掃が終わると
誰もいないキッチンにはいってピザをつくってみるのです。
業務上横領です。刑法253条により10年以下の懲役となりますが
おじいさんにはそんな事はあたまに浮かびません。
おいしいピザの事に夢中で寝ても覚めてもピザの事を考えているのです。

自分で作れるようになると、もっともっと
おいしく作れないかと試行錯誤に入ります。
鼻唄まじりでたのしくまいにちピザを焼きます。

しかし、そんなしあわせな時は長くは続きません。

お店のスタッフが不審に思います。
「材料が減っている気がする」「道具がいつもの場所にない」
そんなある日、おじいさんは決定的なミスをします。
食べきれなかったピザを残したまま帰ってしまったのです。

翌日のお店は大騒ぎです。
「なんて美味しいピザなんだ!」
「同じ材料なのにどうしてこんなにおいしくできるんだ!」
そうです。勝手にお店の材料を使ったことよりも
すばらしいピザを作ったことにスタッフみんなが驚いたのです。
「誰が焼いたんだ?」だれもが首を横に振ります。
スタッフのなかに居ないという事は、と
結局掃除担当のおじいさんのしわざという事が
あかるみに出てしまいました。

そうして彼は最高のピザパイを焼いたにもかかわらず
刑法253条により10年以下の懲役となったかといえば
さにあらず。なんと清掃係から料理長に昇格しました。

ピザのおいしさの秘密はなんだったのでしょう。
それはおじいさんの鼻唄でした。
たのしくお料理する。
その気持ちがピザにも伝わったのですね。

いつも鼻唄まじりでお料理を作るレストランは大繁盛しましたとさ。
めでたしめでたし。

と、そんな具合。



「おいおい、それって『水はなんでも知っている』系の
胡散臭い話じゃん!」
「教科書でなにを伝えたかったのかは曖昧なんだよね」

と、そんなやりとりがあったのだけれど
よくよく調べたら、『おじいさんのピザパイ』なんてタイトルではなく
『ピザ・パイの歌』であった。
しかも、ストーリーは全っぜん違うのである。
本来の『ピザ・パイの歌』よりもお客様の語る
『おじいさんのピザパイ』のほうが
私には、なんかこころに残るすてきな寓話なのである。
スピリチュアル系だけど、教科書よりも良い話だなと思ったのだ。

budoubatake at 02:00コメント(0)元気  

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