2018年11月02日
もののあはれ、いとをかしである
あっぱれ!(天晴れ)のもともとの語源は「あはれ」なのだと
複数から聞くと、なにかの示唆かと勘繰りたくもなる。
ここ数日で聞いたのはひとりやふたりではない。
なんでだろう。
古語でよく「もののあはれ」とか出てきた。
「物の哀れ」と漢字で書くとその意味とは
遠く離れてしまう。
「興味深いな」とか「すげえな」とか「わびさび感じるわぁ」など
しみじみとした美意識を指すのである。
要するに価値観っつーか洞察力っつーか心象風景だ。
それが現代では「哀れ」と「あっぱれ」では
まるで用途が違うところがしみじみすてきだなぁなどと
深くうなずいている自分が居るのである。
もののあはれ、いとをかしである。