2019年07月13日
歌は世につれ、世は歌につれ
友人とカウンターで音楽談義。
私が最近の日本の音楽にビビっと来ないのは
感性がついていけてないからなのかな、などと
語っていたのだ。しかし、かつて私が少年の頃
買ってきたレコードを聴いていると、台所で
母親が感涙していたりしたものだ。
今ヒットしている曲。
まずは、歌詞が聴き取れないし複雑なことばの羅列に
どんなメッセージや思いや背景や空気感があるのか
わかんないのだから、どうしようもないな。
海援隊のこの曲も、小学生のわたしには
ただおもしろい曲だったのだが、母親にとっては
遠く離れた親の愛情を思い出す曲だったのだろう。
昭和の母親像だ。
いま、こんなふうに子供に語る母親はいないんじゃないのか。
歌は世につれ、世は歌につれ
そんなことばも聞かなくなった。