2022年08月01日
母をたずねて三千里
「母をたずねて三千里」を知らないが
タイトルくらいは知っている。
三千里ってどれくらいかというと
11781.82km。
イタリア、ジェノバ → バルセロナ → ダカール
→ リオデジャネイロ → ブエノスアイレスだそうだ。
時代背景は1882年。
産業革命進展中。
当時のアルゼンチンは
農業、畜産業の大国。
1929年時点で、アルゼンチンは
世界第5位の【経済大国】。
20世紀前半の南米は、今よりずっと豊かであり
アメリカと並ぶ「フロンティア」(羨望の地)だったのだ。
ブラジルの日系移民も同じ頃だ。
なにが言いたいかといえば、だ。
我々世代はアルゼンチンが経済大国だったことを知らない。
同様に、今の若い子たちは日本が1989年をピークに
日本が経済大国だった事を知らないばかりか
その幻影を捨てられないおとなに育てられ
いい迷惑なのである。
今の日本、ひとりあたりのGDPは台湾以下である。
このままだと、日本から三千里、出稼ぎした母親を捜す
子供が出現しそうで、こころから心配である。