BobMarley

2007年07月24日

7954122c.jpgボブ・マーレーの生きている間に
発表された最後の作品がこの
「Uprising」である。
彼のすばらしいところは
ビートルズとも共通するのだが
作品をかさねるごとにサウンドが
大きく変化している所なのだ。
1962年17歳でデビュー。
翌年、バニー・ピーターと
ウェイリング・ウェイラーズ結成。
当時のサウンドはスカだ。
ここでいうスカはリズムの事であって
ハズレという意味ではないので
そこんとこよろしくである。

1972年にアイランドレコードから世界デビュー。
80年のこの「アップライジング」まで、実は
たった8年しか活動していないのである。
アルバムごとにカラーが異なるし、次々にあたらしい事に
チャレンジしているクリエイティブな姿勢は、まさに芸術家だ。

しかも、シンガーとして憂いを秘めた声質はもの哀しさとともに
民衆を扇動するくらいのカリスマ性がある。
天性のリズム感と、躍動感があり作曲技術もキャッチーなリフや
メロディを紡ぐことに関しては天才的なのである。

天才スティービー・ワンダーさえもが
ボブを讃えて「Master Blaster (Jammin')」という
曲を発表しているし、このアルバムのラストを飾る
「Redemption Song」をカヴァーしている。

さて、このアルバムの魅力はハイレ・セラシエ祇に弩
思想的に行き場をなくしたボブの混沌とした思考の中
暗中模索する姿を垣間見る事ができ、人間臭いボブを感じられるところだ。
しかし、「Redemption Song」がボブの結論なのではないか。
「救いの歌」を歌い続けることを自分の使命だと悟ったのだ。
しかし、そいつが遺言のようになってしまったのは
とても悔やまれるのである。
ジョン・レノンの「スターティング・オーヴァー」と重なる。

ウェイラーズの見守る中でオベーションで弾き語るバージョン
12弦ギターでの弾き語りバージョン。ともに捨てがたいが
アルバムで聴くと、何をしてても手が止まってしまう。
すさまじい説得力なのだ。
番外でZiggy Marley & Lauryn Hillのバージョン
じつは鳥肌ものなので付け加えておく。

この曲「リデンプション・ソング」の中で、ボブのメッセージとして
「原子力を恐れるな、時は止められない」と
人類の進化に危険はつき物だと言っている。
再び脚光を浴び原発に対して猛反発が起きているが
原油の高騰のあおりが生活環境にモロに反映されていないのは
原発のおかげだともいえるので、必要なものを
いかに安全にするかという議論のほうが有効な気がしている。
私自身はボブに賛成の姿勢である。

さて、私の人生の中で「スピリチュアル」という言葉を最初に耳にしたのは
ボブのインタビューのビデオの中だった。
「魂のこもった音楽」「精霊の宿る音楽」そんな意図で使われていたように
記憶しているが、今日のスピリチュアルブームのように安っぽくは、ない。
自分の可能性や才能に正面からぶつかっている姿勢に
スピリチュアルは宿るからだ。
そこに「究極の利己は究極の利他」がある。

「おまえがどれだけ逃げようとも、自分自身からは逃げられない」
                      ボブ・マーレー

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